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はんこの材質

印材の特徴を詳しく書いています。お好みの印材をお選び下さい。
・材質について 象牙牛角黒水牛本柘
・形状について 印材のアタリ「寸胴」と「天丸サヤ付き」

象牙
手で彫れる天然の材料では最も彫刻、捺印に適しています。
現在、象牙の輸入は停止していますが、1989年の輸入停止以前に輸入されたものと、 1999年・2009年に解禁された時に輸入された物が流通しています。

【ご購入のアドバイス】
よく言われる象牙の利点は、硬く緻密なため、細かい彫刻ができ、綺麗に捺印できることです。
それともう一つ、優れているのは、温度湿度の変化にあまり影響を受けない点です。 黒水牛・牛角材は、乾燥に弱く、ひび割れることがあります。 全くとは言えませんが、象牙にはほとんどこの心配はありませんので、 長期間保管する実印、銀行印にはとても向いています。
象牙の欠点を強いて挙げれば、やや欠けやすいことです。 これは硬く緻密であることの裏返しで、硬くなるほど弾力がなくなるためです。 ぶつけたりしなければ、通常は欠けることはありませんが、 事務など認印として頻繁に使用する場合は、注意してご使用下さい。

【使用保管の注意】
ケースから取り出す際に落としたり、 朱肉の入れ物のふちや、捺印の時にぶつけたりしないよう注意してください。
朱の色が白い印材に染みやすいので、 ご使用の度に朱肉を拭き取って保管していただくことをお薦めします。 ※中には朱に染まった象牙が好きで、 わざと朱肉の上に置いて、朱をすわせる方もいらっしゃいます。

【象牙のランクについて】
象牙は輪切りにした状態で、年輪の中心に近い方が目が詰まっていて上質とされます。
この写真は一例です。象牙は天然のものですので、個体差があることをご理解下さい。

象牙(特上)
象牙(特上)
象牙(上)
象牙(上)
象牙(中)
象牙(中)
象牙(並)
象牙(並)
←比較のため普及品の並材も掲載いたしましたが、
上野印房での取り扱いはありません。

牛角(白)・牛角(色)
牛の角を加工した印材です。かつては「オランダ水牛」と表記されていました。
人間で言うと、象牙は「歯」のようにとにかく硬いのに対し、 黒水牛・牛角材は「爪」のように粘りがある感じです。
通常「芯持ち」と言って、ツノの中心部を使います。
今のところ、安定して輸入されていますが、 近年、短期間で牛を飼育するようになり、良質な材料が少なくなってきているようです。

【ご購入のアドバイス】
同じツノ材ということで、黒水牛と性質は似ています。 硬く、しかも粘りがあるので、耐久性に優れています。 ただし、やや乾燥に弱く、まれにひび割れやゆがみが生じることがあり、保管には注意が必要です。
天然の材料ですので、一本一本色合いが異なります。 特に「牛角(白)」という、茶色いぶちがないものは、 取れる数が少なく希少価値が高くなります。

牛角(白)
牛角(白)
牛角(色)
牛角(色)

【使用保管の注意】
牛角は、乾燥すると、ひび割れや、印面の中心が凹むことがあります。 直射日光や照明のあたる場所は避け、温度の変化の少ない場所で保管して下さい。 植物油(椿油・オリーブオイルなど)を塗っておくと、乾燥によるひび割れを防げます。
もう一つの注意点として、長期間タンスや引き出しに保管しておくと、虫食いになることがあります。 しっかりと閉まる印章ケースに入れて保管して下さい。 防虫剤と一緒に保管しておくと、いっそう安心です。
また、耐久性に優れているとは言っても、 強い衝撃では欠けたり凹んだりすることがありますので、 落としたりぶつけたりしないよう注意してください。

黒水牛
水牛の角を加工した印材です。 人間で言うと、象牙は「歯」で、とにかく硬いのに対し、 黒水牛・牛角材は「爪」で、硬さと粘りがある感じです。
通常「芯持ち」と言って、ツノの中心部を使います。
水牛のツノは主に東南アジアが産地で、現地の農耕が牛から機械化されてきて、徐々に少なくなってきているようです。

【ご購入のアドバイス】
価格と耐久性のバランスがよい材料です。
同じツノ材ですので、牛角と品質は似ていて、硬く、しかも粘りがあるので、耐久性に優れています。
ただし、やや乾燥に弱く、まれにひび割れやゆがみが生じることがあり、保管には注意が必要です。

【使用保管の注意】
黒水牛は、乾燥すると、ひび割れや、印面の中心が凹むことがあります。 直射日光や照明のあたる場所は避け、温度の変化の少ない場所で保管して下さい。 植物油(椿油・オリーブオイルなど)を塗っておくと、乾燥によるひび割れを防げます。
もう一つの注意点として、長期間タンスや引き出しに保管しておくと、虫食いになることがあります。 しっかりと閉まる印章ケースに入れて保管して下さい。 防虫剤と一緒に保管しておくと、いっそう安心です。
また、耐久性に優れているとは言っても、強い衝撃では欠けたり凹んだりすることがありますので、 落としたりぶつけたりしないよう注意してください。

本柘
柘として印材に使われているのは、主に「本柘」と「シャム柘」の2種類です。
本柘は、鹿児島産で、薩摩柘とも言います。 適度に硬く目が詰まっているので、木材では最も印材に向いています。 当店ではもちろん本柘を使用しています。
江戸時代に藩の産業振興として質のよい柘が作られ、 代々、さし木で伐採と同時に植林され、繰り返し生産されています。 しかし、生育には約40年かかるそうで、 近年の価格競争で、安い外国産のシャム柘に押され、 買い叩かれているという話も耳にします。
シャム柘は、インドシナ半島産です。 実はツゲ科の木ではなく、クチナシ属アカネ科の常緑樹ですので、 現在はアカネと表示するようになってきています。 しかし、見た目には本柘と区別しにくいので、 柘と表記されることもあるようです。 特徴としては、本柘よりは柔らかく、やや色が濃い感じです。 しかし、近年アカネを含めた森林の無計画な乱伐で洪水が頻発し、 国によっては伐採禁止になるような動きもあるようです。

【ご購入のアドバイス】
鹿児島産の本柘は伐採とともに計画的に植林されていますので、 環境に優しい印材と言えると思います。
欠点は、象牙、黒水牛、牛角に比べ、欠けやすいことです。 注意してご使用いただければ、長く使える印材ですが、 特に事務など認印として頻繁に使用する場合、使用、保管には注意が必要です。

【使用・保管の注意】
柘は木材ですので、長く使っていると、木材の繊維質に朱肉の油分が染み込んで、もろくなってしまいます。 ご使用の度に朱肉を拭き取って保管していただくことをお薦めします。 あとは、衝撃にも弱いので、ケースから取り出す際に落としたり、 朱肉の入れ物のふちや、捺印時にぶつけたりしないよう注意してください。

印材のアタリについて

アタリなし
アタリなし
アタリあり
アタリあり

アタリとは、印材の胴につけられた、上を示す溝のことです。
アタリを入れない理由としては、運勢などから印に傷を付けるのは縁起がよくないとされている点と、重要な書類に捺印する際に上下を確認して冷静になって捺印するという点が言われています。
当店では通常「アタリなし」でお作りしています。 「アタリあり」をご希望の場合は「アタリあり希望」とご記入下さい。価格は「アタリなし」と同じです。

「寸胴」と「天丸サヤ付き」について(法人印鑑)

天丸サヤ付き
天丸サヤ付き
寸胴
寸胴

法人の印鑑といえば、ひょうたん型のくびれた握りに印面を保護するサヤのついた「天丸」が定番の形ですが、 最近は個人の印鑑と同じ寸胴型の印材も増えています。
一番の理由はサヤです。
印面を保護するためのサヤですが、実はサヤを抜き差しする時に枠を欠損させてしまうことが多いのです。
また、印材は天然の材料です。気温や湿度によって微妙に大きさが変化し、抜けにくくなることが多々あります。 そうなれば、枠に無理な力がかかり、欠損しやすくなってしまいます。
次に天丸用のケースがあまり売っていないということです。
売っていても特殊な形状ですので、寸胴用より高価になってしまいます。
柔らかい袋やむき出しで保管していると、落としたりして欠損する可能性が高くなります。

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