印鑑の知識 by 上野印房手彫り印鑑職人上野雄一のブログ

書体について

印鑑条例には、はんこの書体として「篆書・隷書・草書・行書・楷書・古印体」があげられています。
この6書体の印影見本と簡単な説明をまとめました。

印影は全て実際に私が手彫りしたものです。
はんこ職人のブログではこの見本の他にも沢山の印影を作業工程からご覧いただけます。
基本的な6書体だけでなく、アレンジを加えた個性的な印影も彫っています。

篆書隷書草書行書楷書古印体

篆書

篆書は約二千年前まで中国で使われていた書体です。
印鑑では最も一般的な書体と言えます。
古い書体ですので、文字によっては、現在の字画と大きく異なり、読みづらいこともあります。

篆書にはいくつか種類がありますが、主に実用印に使われるのは、小篆と印篆です。
小篆と印篆についてさらに詳しくは上野雄一のブログで取り上げています。
篆書について1(小篆と印篆)
篆書について2(小篆風印篆)

■小篆(しょうてん)
小篆は、曲線的な字形で、場合によっては筆で書いたような線の強弱をつけた書体です。
上野雄一(小篆風) 上野(小篆風)

■印篆(いんてん)
印章に収めやすいように小篆を四角くした書体です。
小原正子(印篆) 岡島(印篆)

■太枠細篆書(ふとわくほそてんしょ)
篆書で枠を太く文字を細くした書体です。
司馬遼太郎(太枠細篆書) 義経(太枠細篆書)

隷書(れいしょ)

篆書を簡略化して生まれた書体とされています。
扁平気味の字形と大きなハライが特徴です。
山下達郎(隷書) 由岐子(隷書)

草書(そうしょ)

隷書が装飾的で速く書くことが出来なかったために、速く書くために作られた書体です。
文字によってはかなり読みにくくなりますが、流麗な雰囲気があります。
河野裕子(草書) 拓也(草書)

行書(ぎょうしょ)

草書の流麗さと楷書の読みやすさを合わせた書体です。
織田信成(行書) 兼続(行書)

楷書(かいしょ)

現在一般的に使われている書体です。
広上颯介(楷書) 宇多丸(楷書)

古印体

古印体は、文字通り古い印のような雰囲気を出した書体です。
文字がところどころ太くなったり細くなったり、古くなって朽ちたような風合いを表します。
伊達公子(古印体) 河本(古印体)

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